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鈴木利友, 岡崎甚幸：

地下鉄駅舎出入口における階段歩行時の注視行動

日本建築学会計画系論文集 No.558, pp.151〜158, 2002.8

階段歩行時の注視行動を明らかにするため、アイカメラを装着した被験者が地下鉄駅舎出入口の階段を上る実験と下る実験を行った。その結果見られた注視行動の特徴は階段上り歩行実験と階段下り歩行実験で異なるが、両実験とも注視は階段付近や床遮蔽縁、壁遮蔽縁付近に集まり、これらが見えるかどうかが注視行動に大きく影響することが分かった。また階段上り歩行実験の場合、歩行者が階段のどの場所にいるのか、あるいは階段への近づき方によっても注視が変化した。前方に壁遮蔽縁が見え、その手前に階段が見える場合の注視行動から、階段付近に見通しの悪い曲がり角を設けることがもたらす危険性に関する示唆も得られた。

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鈴木利友, 岡崎甚幸, 呉怡貞, 上野達哉：

地下鉄駅舎出入口におけるアイカメラを用いた階段歩行実験　

-階段歩行時の注視行動に関する研究 その１-,

日本建築学会大会学術講演梗概集(関東) E-1, pp.743〜744, 2001.9

階段歩行時の注視行動を明らかにするために、アイカメラを装着した被験者が地下鉄駅舎出入口の階段を上る実験と下る実験を行った。そして両実験で見られた注視を、注視場所に着目して分類した。階段歩行時の注視には、遮蔽縁付近への注視である斜交い注視、階段の最下段および最上段のエッジ付近への注視である階段上り口・下り口注視、およびコーナー注視、壁面・階段・床面・天井面注視があることが分かった。

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呉怡貞, 岡崎甚幸, 鈴木利友, 上野達哉：

階段上り歩行実験で見られる注視行動の特徴　

-階段歩行時の注視行動に関する研究 その２-,

日本建築学会大会学術講演梗概集(関東) E-1, pp.745〜746, 2001.9

階段上り歩行実験では、階段上り歩行時であるか平面歩行時であるか、次の踊り場が床遮蔽縁で隠されているかどうか、前方に壁遮蔽縁が見えるかどうかによって、注視行動が変化する。また階段上り歩行時は、歩行者が現在階段のどの場所に立っているのかによって、平面歩行時は直進しながら階段に接近するのか、曲がり角を曲がりながら階段に接近するのかによっても、注視行動が変化する。

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上野達哉, 岡崎甚幸, 鈴木利友, 呉怡貞：

階段下り歩行実験で見られる注視行動の特徴　

-階段歩行時の注視行動に関する研究 その３-,

日本建築学会大会学術講演梗概集(関東) E-1, pp.747〜748, 2001.9

階段下り歩行実験では、階段下り歩行時であるか平面歩行時であるかによる注視行動の違いが明確でない。壁遮蔽縁とその手前に階段が見える場合はシーンや被験者によるばらつきが大きく、床または天井の遮蔽縁と階段が見える場合は注視が垂直方向に往復する。階段が床遮蔽縁の奥に隠されていて見えない場合は注視が床遮蔽縁に集中し、壁遮蔽縁の奥のみに階段が見える場合には壁遮蔽縁、階段下り口への注視が多い。

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鈴木利友, 岡崎甚幸：

甲子園会館（旧甲子園ホテル）における歩行時の注視行動の特性　

日本建築学会大会学術講演梗概集(九州) E-1, pp.937〜938, 2007.8

PDF(593KB)


鈴木利友, 植村麻衣, 平野麻衣子, 岡崎甚幸：

３種類の階段を歩く際の注視行動の比較　

電子情報通信学会技術研究報告 信学技報 Vol.108, No.182, HIP2008-35, pp.25〜30, 2008.8

大学学舎において、異なる空間特性をもつ3種類の階段(曲り階段、直階段、折返し階段)を選び、この学舎を日常的に利用している者を被験者として、アイカメラを用いた階段歩行実験を行った。そして階段上り歩行実験、下り歩行実験それぞれについて、得られた実験データを解析し、各階段における注視行動の特性、およびこれらの共通点と相違点を明らかにした。また、我々が過去に地下鉄駅舎出入口の階段で行った実験の結果とも比較した。その結果、階段の空間特性や経路学習の程度にかかわらず共通して見られる注視行動と、階段や壁面などの装飾、空間の形状、あるいは経路学習の程度によって変化する注視行動が明らかになった。

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鈴木利友, 植村麻衣, 平野麻衣子, 岡崎甚幸：

３種類の階段におけるアイカメラを用いた歩行実験

−甲子園会館および建築スタジオにおける階段歩行時の注視に関する研究　その１−　

日本建築学会大会学術講演梗概集(中国) E-1, pp.573〜574, 2008.9

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平野麻衣子, 植村麻衣, 鈴木利友, 岡崎甚幸：

階段上り歩行時の注視行動の比較

−甲子園会館および建築スタジオにおける階段歩行時の注視に関する研究　その２−　

日本建築学会大会学術講演梗概集(中国) E-1, pp.575〜576, 2008.9

PDF(563KB)


植村麻衣, 鈴木利友, 平野麻衣子, 岡崎甚幸：

階段下り歩行時の注視行動の比較

−甲子園会館および建築スタジオにおける階段歩行時の注視に関する研究　その３−　

日本建築学会大会学術講演梗概集(中国) E-1, pp.577〜578, 2008.9

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鈴木利友, 植村麻衣, 平野麻衣子, 岡崎甚幸：

階段を歩く際に生じる注視点の移動方向の変化

電子情報通信学会技術研究報告 信学技報 Vol 109, No.83, HIP2009-53, pp.27〜32, 2009.6

3種類の屋内階段(曲り階段、直階段、折返し階段)におけるアイカメラを用いた階段歩行実験について、実験結果を定量的に表現する方法として、被験者の視野における注視点の移動方向分布に着目した。階段であるか踊り場であるかといった足元の状態、および前方の風景の変化によって、注視点の移動方向分布がどのように変化するかを調査し、分析、考察した。その結果、注視点の移動方向分布は、階段を上っているか下っているか、足元が階段であるか踊り場であるか、踊り場や階段の手前で身体が回転する角度、および階段の見通しのよさによって大きく変化することが明らかになった。

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鈴木利友, 植村麻衣, 平野麻衣子, 岡崎甚幸：

階段歩行時における注視点の移動方向分布

−甲子園会館および建築スタジオにおける階段歩行時の注視に関する研究　その４−

日本建築学会大会学術講演梗概集(東北) E-1, pp.621〜622, 2009.8



 
Toshitomo SUZUKI
Department of Architecture, Mukogawa Women's University